以前働いていた店のお客様がふらっとご来店。
不思議に昔の話にはならない。

僕の記憶では一番初めのお客様だった。
ちょうど１０年前の事で、マフラー交換をした。
自分も乗っていたスティードだったので迷わず作業できた。　手渡しで現金を頂いた。値段も覚えている。

そんな話をしたいのだが、彼はカスタムの予定を楽しそうに語っている。たまたま元後輩のお店で買ったこのバイクをコツコツいじっているのだ。

店サイドから正直に言うと、いろんなショップを出入りしているお客様に対しては普通はちょっと構えてしまう節がある。　使い分けされてるのかな？とか、比較されてるのかな？とか思ってしまうのだ。

でも彼には不思議とそれを感じなかった。まずは先しか見てない前向きさ、それと代々世話になってきたショップの悪口はもちろん言わずに、逆に感謝している謙虚さが会話中に感じ取れるからだ。「〜で〜を作って頂いた。」みたいな。この「頂いた」がすごい。なかなかカスタム業界では使われない。いい仕事をして感謝されたいと思った。

与作も感謝される店にならなくては・・・